11月21日(土)

復興の経済学野崎 明 東北学院大学経済学部教授

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授業題目:[10] 市民ファンドによる被災企業の復興と市民参加

授業内容:クラウドファンディング(市民ファンド)と従来の資金調達方法との違いを中心に前者の特徴についてより詳しく説明した後、実際にクラウドファンディングを通してファンドを利用した被災企業とファンドを提供した市民との社会的な関係について、担当者のフィールドリサーチに基づいた具体的な事例を挙げながら論ずる。

授業の様子:新しい資金調達の手段として近年注目されているクラウドファンディングについて、その仕組みと事例を学びました。事例ではクラウドファンディングを実際に使っている被災地の企業について、なぜ使うに至ったのか、実際に使っての効果はどうなのかについて映像を見ながら学習しました。

復興の社会学原 純輔 放送大学宮城学習センター所長

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授業題目:[10] 「パートタイム正規雇用社会」へ

授業内容:復旧・復興の究極の目標は、人々の「安定した暮らし」である。他方、被災地の今後には「強化された格差社会」というべき状況が予想される。「安定した暮らし」の具体像と、その成立条件について、少し広い視野で探る。

授業の様子:今までの講義をふまえ、今後の社会像を議論しました。前半は正規雇用と非正規雇用について正しいワークシェアリングとは何かをオランダを例に話し合いました。後半は復興のリーダー像について、なぜ復興人材育成教育コースの授業を履修したのか、どのような能力が求められるのかについて意見を出しました。震災に関する知識を深めるために参加した受講生が多く、この知識をどのように生かしていくかが今後の課題となりました。

復興の政治学白井 培嗣 東北学院大学法学部講師

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授業題目:[11] 復興の方向と知的エリート:復興理念の政治過程

授業内容:東日本大震災後の復興の形に関しては、優勢な議論以外にも、多様な観点からの多様な言説が存在していた。たとえば、地域全体の移転などよりも、経費の問題はあるものの技術的には十分可能な、より大規模な堤を設置すればよい、といった提案である。多様な主張の背景および適否を検証し、それらが一定の方向に収斂させられてゆく政治過程を分析する。

授業の様子:災害対策基本法の役割、制定の過程について、受講生グループから報告がありました。伊勢湾台風を契機に災害が起きたときの対応や復旧のための制定から始まり、その後の大地震が起きるたびに修正を繰り返し今の防災基本計画に至ることを学びました。防災基本計画修正にあたり、災害で浮き彫りになった課題の解決項目を盛り込んだり、高齢化や男女平等といった社会的背景を考慮したり、予測できない自然災害にどう対処するかの計画を立てることの難しさを知りました。